口臭が肺からくる原因とは?内臓由来の臭いの種類と体の中から整える生活習慣
「毎日丁寧に歯を磨いているのに、なぜか口臭が気になる」「マウスウォッシュを使っても、時間が経つとまた内側からニオイが上がってくる気がする」……。このようなお悩みを抱えている方は、決して少なくありません。実は、口臭の原因は必ずしも「お口の中」だけにあるとは限らないのです。
一般的に口臭といえば、お口の中の細菌が食べかすなどを分解する際に発生するガスが主な原因とされています。しかし、念入りにケアをしても改善が見られない場合、そのニオイの発生源はもっと深い場所、つまり「体内」にある可能性が考えられます。特に、呼吸を司る「肺」を通じて排出されるガスが、吐息のニオイとして感じられるケースがあるのです。
なぜ体の中のニオイが肺から出てくるのでしょうか。今回は、体の中から発生する口臭のメカニズムや、その背景にある体のサインについて詳しく紐解いていきましょう。ご自身の体調を振り返るきっかけとして、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 0.1 「お口のトラブル」と「体の中のトラブル」の見分け方
- 0.2 肺は「ガス交換」の場所。血液のニオイが吐息に混じる仕組み
- 0.3 「ただのニオイ」と片付けないで。体が発するメッセージ
- 0.4 「お口のトラブル」と「体の中のトラブル」の見分け方
- 0.5 肺は「ガス交換」の場所。血液のニオイが吐息に混じる仕組み
- 0.6 「ただのニオイ」と片付けないで。体が発するメッセージ
- 0.7 気になるニオイの種類と、考えられる体のコンディション
- 0.8 一時的な疲れ?それともサイン?見極めのポイント
- 1 CHAPTER 03 体の中からアプローチ!肺や内臓からくる「口臭」をケアする生活習慣
- 2 CHAPTER 04 内側からスッキリ!体の中から整えて口臭を和らげる4つの生活習慣
- 3 CHAPTER 05 体の中から健やかに!口臭の不安を和らげるための生活習慣とセルフケア
「お口のトラブル」と「体の中のトラブル」の見分け方
一口に口臭と言っても、その原因によってニオイの性質や特徴は異なります。まずは、自分自身のニオイがどこから来ているのか、そのヒントを探ってみましょう。一般的に、原因は大きく分けて以下の2つのパターンが考えられます。
- 口腔由来の口臭:歯周病、虫歯、舌苔(舌の白っぽい汚れ)、唾液の減少などが原因。主に口を動かしたときや、朝起きたときなどに強く感じやすいのが特徴です。
- 全身由来(肺・内臓)の口臭:血液中に溶け込んだニオイ成分が肺に届き、呼気として排出されるもの。歯を磨いた直後でも、肺からの空気そのものにニオイが混じっているため、自分では「胃や肺からニオイが上がってくる」と感じることがあります。
もし、歯科医院で「お口の中は綺麗ですね」と言われたのに、周りの視線が気になったり、自分自身で不快感を感じたりする場合は、後者の「体内からのシグナル」に目を向けてみる必要があるかもしれません。
肺は「ガス交換」の場所。血液のニオイが吐息に混じる仕組み
なぜ肺からニオイがするのか、その仕組みは非常にシンプルです。肺は、私たちが生きていくために必要な酸素を取り込み、不要になった二酸化炭素を排出する「ガス交換」を行う場所です。このとき、排出されるのは二酸化炭素だけではありません。
食事から摂取した成分や、体内で代謝(分解)される過程で生まれたさまざまな物質は、一度血液中に溶け込みます。そして血液が全身を巡り、肺の毛細血管に到達した際、血液中の揮発性成分がガスとして肺胞(はいほう)の中に染み出し、呼吸と一緒に体外へ出ていくのです。
例えば、ニンニクやお酒を飲んだ後のニオイが翌日まで残るのは、胃の中に食べ物があるからだけではありません。成分が血液に取り込まれ、肺からずっと排出され続けているためです。これと同じことが、日々の食生活や体調の変化によっても起こり得ると考えられています。
「ただのニオイ」と片付けないで。体が発するメッセージ
肺から上がってくるような口臭は、単に「ニオイが強いものを食べた」という理由だけではなく、内臓の働きがスムーズにいっていないときや、生活リズムが乱れているときにも現れやすいと言われています。
例えば、以下のような心当たりはありませんか?
- 不規則な食生活が続き、胃腸に負担をかけている
- 過度なダイエットでエネルギー代謝が変化している
- 日々の忙しさからくる、蓄積された疲れやストレス
これらはすべて、体内の代謝バランスに影響を及ぼし、血液中の成分を変化させる要因となり得ます。つまり、肺からくる口臭は、今のあなたの健康状態やライフスタイルを映し出す「鏡」のようなもの。決して恥ずかしいことではなく、「少し体を休めて、中から整えてあげて」という体からの親切なサインとして受け取ってみてはいかがでしょうか。
次章からは、具体的にどのような内臓の状態がどのようなニオイに結びつきやすいのか、その種類について詳しく解説していきます。自分のニオイがどのタイプに近いかを知ることで、より自分に合ったケアの方法が見えてくるはずです。
「毎日丁寧に歯を磨いているのに、なぜか口臭が気になる」「マウスウォッシュを使っても、時間が経つとまた内側からニオイが上がってくる気がする」……。このようなお悩みを抱えている方は、決して少なくありません。実は、口臭の原因は必ずしも「お口の中」だけにあるとは限らないのです。
一般的に口臭といえば、お口の中の細菌が食べかすなどを分解する際に発生するガスが主な原因とされています。しかし、念入りにケアをしても改善が見られない場合、そのニオイの発生源はもっと深い場所、つまり「体内」にある可能性が考えられます。特に、呼吸を司る「肺」を通じて排出されるガスが、吐息のニオイとして感じられるケースがあるのです。
なぜ体の中のニオイが肺から出てくるのでしょうか。今回は、体の中から発生する口臭のメカニズムや、その背景にある体のサインについて詳しく紐解いていきましょう。ご自身の体調を振り返るきっかけとして、ぜひ参考にしてみてください。
「お口のトラブル」と「体の中のトラブル」の見分け方
一口に口臭と言っても、その原因によってニオイの性質や特徴は異なります。まずは、自分自身のニオイがどこから来ているのか、そのヒントを探ってみましょう。一般的に、原因は大きく分けて以下の2つのパターンが考えられます。
- 口腔由来の口臭:歯周病、虫歯、舌苔(舌の白っぽい汚れ)、唾液の減少などが原因。主に口を動かしたときや、朝起きたときなどに強く感じやすいのが特徴です。
- 全身由来(肺・内臓)の口臭:血液中に溶け込んだニオイ成分が肺に届き、呼気として排出されるもの。歯を磨いた直後でも、肺からの空気そのものにニオイが混じっているため、自分では「胃や肺からニオイが上がってくる」と感じることがあります。
もし、歯科医院で「お口の中は綺麗ですね」と言われたのに、周りの視線が気になったり、自分自身で不快感を感じたりする場合は、後者の「体内からのシグナル」に目を向けてみる必要があるかもしれません。
肺は「ガス交換」の場所。血液のニオイが吐息に混じる仕組み
なぜ肺からニオイがするのか、その仕組みは非常にシンプルです。肺は、私たちが生きていくために必要な酸素を取り込み、不要になった二酸化炭素を排出する「ガス交換」を行う場所です。このとき、排出されるのは二酸化炭素だけではありません。
食事から摂取した成分や、体内で代謝(分解)される過程で生まれたさまざまな物質は、一度血液中に溶け込みます。そして血液が全身を巡り、肺の毛細血管に到達した際、血液中の揮発性成分がガスとして肺胞(はいほう)の中に染み出し、呼吸と一緒に体外へ出ていくのです。
例えば、ニンニクやお酒を飲んだ後のニオイが翌日まで残るのは、胃の中に食べ物があるからだけではありません。成分が血液に取り込まれ、肺からずっと排出され続けているためです。これと同じことが、日々の食生活や体調の変化によっても起こり得ると考えられています。
「ただのニオイ」と片付けないで。体が発するメッセージ
肺から上がってくるような口臭は、単に「ニオイが強いものを食べた」という理由だけではなく、内臓の働きがスムーズにいっていないときや、生活リズムが乱れているときにも現れやすいと言われています。
例えば、以下のような心当たりはありませんか?
- 不規則な食生活が続き、胃腸に負担をかけている
- 過度なダイエットでエネルギー代謝が変化している
- 日々の忙しさからくる、蓄積された疲れやストレス
これらはすべて、体内の代謝バランスに影響を及ぼし、血液中の成分を変化させる要因となり得ます。つまり、肺からくる口臭は、今のあなたの健康状態やライフスタイルを映し出す「鏡」のようなもの。決して恥ずかしいことではなく、「少し体を休めて、中から整えてあげて」という体からの親切なサインとして受け取ってみてはいかがでしょうか。
次章からは、具体的にどのような内臓の状態がどのようなニオイに結びつきやすいのか、その種類について詳しく解説していきます。自分のニオイがどのタイプに近いかを知ることで、より自分に合ったケアの方法が見えてくるはずです。
お口のケアを丁寧に行っているのに、ふとした瞬間に「喉の奥や肺から嫌なニオイが上がってくる」と感じることはありませんか?実は、口臭の約1割〜2割は、お口の中(歯周病や虫歯など)ではなく、「呼気性口臭(こきせいこうしゅう)」と呼ばれる体の中からのサインだと言われています。
なぜ体内の臭いが息として出てくるのか、その仕組みはとてもシンプルです。食べ物の消化過程や代謝の段階で発生した成分が血液中に溶け込み、全身を巡ります。その血液が肺に到達した際、ガス交換(二酸化炭素と酸素の入れ替え)と共に血液中のニオイ成分が肺胞から空気中へと放出されるのです。これが、私たちが吐き出す「息」そのものの臭いとなります。
つまり、肺から上がってくるような口臭は、単なる「汚れ」ではなく、血液の状態や内臓のコンディションを映し出す鏡のようなもの。どのような臭いがするのかを観察することで、今のご自身の体がどのような状態にあるのかを推測する手がかりになります。
気になるニオイの種類と、考えられる体のコンディション
「内臓由来の口臭」と一口に言っても、その原因によってニオイの質は大きく異なります。代表的な4つのパターンを挙げてみましょう。
- 「アンモニアのようなツンとした臭い」:肝機能や腎機能との関わり
通常、体内で発生したアンモニアは肝臓で無害な尿素に分解され、腎臓から排出されます。しかし、疲れが溜まっていたり、お酒の飲み過ぎなどで内臓に負担がかかっていたりすると、分解しきれなかったアンモニアが血液中に残り、息から漏れ出ることがあります。 - 「甘酸っぱい、または果物が腐ったような臭い(アセトン臭)」:糖代謝のバランス
糖質を極端に制限するダイエット中や、エネルギー代謝がスムーズにいかないとき、体は脂肪を燃やしてエネルギーを作ろうとします。その際に生成される「ケトン体(アセトン)」という物質が、独特の甘酸っぱい臭いの原因となります。 - 「卵が腐ったような硫黄の臭い」:胃腸の働きの低下
暴飲暴食やストレスで胃の働きが弱まると、食べ物が胃の中に長時間留まり、異常発酵を起こすことがあります。そこで発生したガスが腸で吸収され、血液を介して肺から吐き出されると、独特の硫黄のような臭いとして感じられることがあります。 - 「カビ臭い、またはドブのような臭い」:老廃物の蓄積
腸内環境が乱れ、悪玉菌が優勢になると、タンパク質が腐敗して有害物質が発生しやすくなります。これが全身を巡ることで、重たい感じのニオイが肺から上がってくることがあります。
一時的な疲れ?それともサイン?見極めのポイント
こうした体内由来のニオイは、「一時的なもの」であることが多いのも特徴です。例えば、寝不足が続いたときだけアンモニア臭がしたり、前日に脂っこいものを食べすぎたときだけ胃から込み上げるようなニオイがしたりする場合は、生活習慣の乱れが主な原因と考えられます。
しかし、マウスウォッシュやガムなどで対策をしても数週間以上ニオイが消えない場合や、家族から指摘されるほどの強いニオイが続く場合は、体が「これ以上は無理だよ」とSOSを出している可能性があります。「たかが口臭」と放置せず、一度生活習慣をゼロから見直すタイミングだと捉えてみましょう。もし強い不安や体調不良を伴う場合は、内科などの専門機関を受診し、血液検査などで数値を確認してみることも、不安を解消する一つの大きなステップになります。
次の章からは、こうした「肺や内臓からくるニオイ」を和らげるために、今日から家庭で取り組める具体的な対策について詳しくお伝えしていきます。
CHAPTER 03 体の中からアプローチ!肺や内臓からくる「口臭」をケアする生活習慣
お口のケアを丁寧に行っているのに、ふとした瞬間に「体の内側から臭っている気がする……」と感じることはありませんか?肺や内臓が原因となる口臭は、歯磨きやマウスウォッシュといった「外側からのケア」だけでは、なかなか根本的な解決に至らないことが多いものです。血液に取り込まれた臭いの成分が肺を通して吐息に混ざるため、「何を食べるか」「どう過ごすか」という内側へのアプローチが大切になってきます。
ここでは、体の中から健やかさを整え、吐息をクリアに保つための具体的な生活習慣についてご紹介します。日々のちょっとした意識で、自分自身の体に優しく寄り添ってみましょう。
胃腸の働きをサポートする「発酵食品」と「食物繊維」
内臓由来の口臭と深く関わっているのが、消化器系のコンディションです。特に腸内環境が乱れて悪玉菌が増殖すると、食べ物が腐敗する際にガスが発生しやすくなります。このガスが腸壁から吸収され、血液に乗って肺まで運ばれることが、口臭の一因と考えられています。
腸内環境を整えるためには、善玉菌の味方となる食材を積極的に取り入れることが期待できます。
- 発酵食品:納豆、味噌、ヨーグルト、甘酒などは、善玉菌を補うサポートをしてくれます。
- 水溶性食物繊維:海藻類、オクラ、アボカドなどは、便通をスムーズにし、体内の不要なものを排出する手助けをしてくれます。
「最近、お腹が張るな」「スッキリしないな」と感じるときは、これらの食材を意識して、内側からのデトックスを心がけてみてください。
肝臓に負担をかけない食生活と、こまめな水分補給
「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、体内の毒素を分解・解毒する重要な役割を担っています。しかし、アルコールの過剰摂取や脂っこい食事、疲労が重なると、肝臓の処理能力が追いつかず、独特の臭い成分が血液中に残ってしまう可能性があるのです。
肝臓をいたわるためには、以下のポイントを意識してみましょう。
- 良質なタンパク質の摂取:大豆製品や白身魚など、消化に良いタンパク質は肝細胞の修復を助けるとされています。
- アルコールや塩分を控える:肝臓の負担を減らすため、休肝日を設けたり、味付けを薄くしたりする工夫が大切です。
- 「水」を飲む習慣:血液をサラサラに保ち、老廃物の代謝を促すために、常温の水をこまめに飲むようにしましょう。一度にたくさん飲むのではなく、一口ずつゆっくり飲むのがコツです。
お酒を飲んだ翌朝に口臭が気になる場合は、肝臓が一生懸命働いているサインかもしれません。無理をせず、体を休める時間を作ってあげてくださいね。
自律神経を整えて「唾液」の分泌を促すリラックス習慣
実は、内臓の働きと口臭を結びつける隠れた鍵が「自律神経」です。ストレスフルな生活が続くと、交感神経が優位になり、胃腸の動きが鈍くなるだけでなく、口の中を浄化してくれる「唾液」の分泌量が減ってしまいます。
唾液には殺菌作用や自浄作用があるため、唾液が減って口が乾くと、たとえ原因が内臓にあっても、お口の中の雑菌が繁殖して臭いを増幅させてしまうのです。
リラックスして副交感神経を高めるために、以下のような習慣を取り入れてみませんか?
- 深い呼吸(腹式呼吸):1日に数回、鼻から深く吸って口からゆっくり吐き出す呼吸を行うだけで、心身の緊張がほぐれやすくなります。
- ぬるめのお湯で入浴:38〜40度前後のお湯にゆっくり浸かることで、内臓の血流が良くなり、消化機能の活性化が期待できます。
- 質の良い睡眠:内臓の修復は寝ている間に行われます。寝る前のスマホを控え、部屋を暗くして、体をしっかり休めましょう。
気になるサインが続くときは、無理をせず専門機関へ
生活習慣を見直しても、どうしても特定の臭い(アンモニア臭や甘酸っぱい臭いなど)が改善されない場合や、胃の痛み・体のだるさといった他の症状を伴う場合は、自己判断で解決しようとせず、一度専門の医療機関を受診することをおすすめします。
口臭は、体が発信してくれている「少し休んで」「ここに注目して」という大切なメッセージでもあります。不安を一人で抱え込まず、プロの力を借りることも、自分を大切にする立派なケアの一つです。日々の健康管理の一環として、まずはできることから少しずつ、心地よい生活リズムを整えていきましょう。
CHAPTER 04 内側からスッキリ!体の中から整えて口臭を和らげる4つの生活習慣
「歯を磨いても、マウスウォッシュを使っても、どうしても口臭が気になる……」そのような場合、原因は口の中だけでなく、体内環境にあるかもしれません。肺から漏れ出るような吐息の臭いをケアするためには、表面的な対策だけでなく、内側から体調を整えていくことが大切です。
ここでは、日々の生活の中で取り入れやすい、体内環境を健やかに保つための習慣をいくつかご紹介します。これらは健康の土台を作るものでもあり、継続することで変化を感じやすくなるでしょう。できることから少しずつ、日常に取り入れてみてください。
1. 腸内環境を整え、ガスが溜まりにくい体を目指す
肺から排出される臭いの原因の一つに、腸内で発生したガスが血液に取り込まれ、肺へ運ばれるという仕組みがあります。そのため、腸内環境を良好な状態に保つことは、内側からの口臭ケアにおいて非常に重要です。
- 食物繊維を意識して摂る:野菜や海藻、キノコ類などに含まれる食物繊維は、スムーズな排出をサポートしてくれます。
- 発酵食品を取り入れる:納豆や味噌、ぬか漬けなどの発酵食品は、善玉菌の働きを助け、お腹の環境を健やかに保つのに役立ちます。
- 善玉菌のエサとなるものを摂る:オリゴ糖を含む食品なども、腸内の良い状態を維持するために有用であるといわれています。
お腹が張る、スッキリしないといった状態が続くと、体の中にガスが溜まりやすくなります。無理のない範囲で、毎日の食事のバランスを見直してみましょう。
2. 「よく噛む」ことで消化を助け、唾液を出す
食事の際のちょっとした工夫も、口臭対策には欠かせません。もっとも手軽で実践しやすいのが、「一口につき30回以上、よく噛んで食べる」ことです。
よく噛むことで唾液の分泌が促されます。唾液には口の中を洗浄・殺菌する役割があるだけでなく、消化酵素によって胃腸への負担を軽減する働きもあります。食べ物がしっかり消化されずに胃や腸に残ってしまうと、それが臭いの元となるガスを発生させる原因にもなりかねません。ゆっくりと味わって食べる習慣をつけ、消化をスムーズにすることを心がけてみてください。
3. こまめな水分補給で代謝と潤いをキープする
水分不足は、体内の老廃物の排出を妨げるだけでなく、口の中の乾燥(ドライマウス)を招き、臭いを強くする要因となります。一度にたくさん飲むのではなく、コップ一杯程度の水をこまめに飲むのがポイントです。
冷たい水は胃腸を冷やして消化機能を低下させる可能性があるため、できれば常温の水や白湯を選ぶとよいでしょう。しっかりと水分を摂ることで、巡りがスムーズになり、呼気として排出される成分のバランスも整いやすくなります。ただし、コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、利尿作用により逆に水分を奪ってしまうこともあるため、お水を中心に摂るようにしましょう。
4. 睡眠とリラックスで自律神経を整える
意外かもしれませんが、ストレスや睡眠不足も口臭に深く関係しています。自律神経が乱れると、唾液の分泌量が減って口の中がネバついたり、胃腸の働きが鈍くなって消化不良を起こしやすくなったりするためです。
- 質の良い睡眠をとる:夜更かしを避け、決まった時間に眠ることで、体のメンテナンス機能をサポートします。
- リラックスタイムを設ける:深呼吸をしたり、ぬるめのお湯にゆっくり浸かったりして、副交感神経を優位にする時間を作りましょう。
「忙しくてなかなか休めない」という時こそ、意識的に休息をとることが大切です。心がリラックスした状態になると、唾液もさらさらとした良い状態になりやすく、体全体の調子が整うことで、結果として吐息もスッキリとしたものに近づいていきます。
これらの生活習慣は、どれも即効性を期待するものではありませんが、私たちの体は日々の積み重ねで作られています。内側からのサインに耳を傾け、無理なく続けていくことが、健やかな息への近道となるはずです。
CHAPTER 05 体の中から健やかに!口臭の不安を和らげるための生活習慣とセルフケア
ここまで、肺や内臓からくる口臭の原因についてお伝えしてきました。お口の中のケアを丁寧に行っているのに、どうしても臭いが気になってしまうという場合、それは体からの「少し休んで」というサインかもしれません。私たちの吐く息は、食べたものや体調、心の状態を映し出す鏡のようなものです。
根本的な解決のためには、一時的な消臭アイテムに頼るだけでなく、体調を整えて内側からアプローチすることが大切です。ここでは、日々の生活の中で取り入れやすい、体の中からリフレッシュするためのポイントをご紹介します。
バランスの良い食事と腸内環境の改善
「息の質」を整えるためにまず意識したいのが、日々の食事内容です。内臓に負担をかける食生活は、結果として呼気の臭いに影響を与える可能性があると言われています。
- 食物繊維と発酵食品を意識する: 腸内環境を整えることは、不要なガスの発生を抑え、健やかな体作りをサポートします。納豆や味噌などの発酵食品、野菜やキノコ類などの食物繊維をバランスよく取り入れましょう。
- アルコールや脂っこいものを控える: アルコールの分解は肝臓に負担をかけます。また、脂質の多い食事は消化に時間がかかり、胃腸に負担を与えやすいため、適量を心がけることが大切です。
- ゆっくりよく噛んで食べる: よく噛むことで唾液の分泌が促されます。唾液にはお口の中を清潔に保つ働きがあるため、口臭予防の観点からも非常に重要です。
質の高い睡眠とストレスケアで自律神経を整える
意外に思われるかもしれませんが、ストレスや過労も口臭の原因の一つになり得ます。ストレスを感じると自律神経が乱れ、唾液の分泌量が減ってお口の中が乾きやすくなったり、胃腸の働きが低下したりすることがあるからです。
忙しい毎日の中でも、自分をいたわる時間を意識的に作ってみてください。ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスしたり、寝る前のスマートフォンを控えて睡眠の質を高めたりすることで、体のリズムが整いやすくなります。体がしっかりと休息できれば、内臓の働きもスムーズになり、結果として爽やかな息へとつながるでしょう。
こまめな水分補給と適度な運動の習慣化
体内の巡りを良くすることも、健やかな呼気を保つためには欠かせません。水分が不足すると代謝が滞りやすくなるため、一度にたくさん飲むのではなく、コップ1杯の水をこまめに飲む習慣をつけましょう。お水やお茶(カフェインの少ないもの)で喉を潤すことで、お口の中の乾燥も防げます。
また、ウォーキングなどの軽い運動は、全身の血行を促進し、内臓の働きを活性化させる助けとなります。深く呼吸をしながら体を動かすことで、肺の中に溜まった空気を入れ替え、リフレッシュする効果も期待できるでしょう。無理のない範囲で、心地よいと感じる運動を生活に取り入れてみてください。
違和感が続く場合は、無理をせず専門機関へ
生活習慣を整えることは健康維持のためにとても大切ですが、もし「どうしても臭いが改善しない」「体調自体が優れない」と感じる場合は、一人で抱え込まずに専門の医療機関を受診することをおすすめします。
肺や消化器、あるいは糖尿病などの代謝に関わる変化が原因となっている場合、それは生活習慣の改善だけでは不十分なケースもあります。「たかが口臭」と思わず、体が発しているメッセージに耳を傾けてあげてください。内科や歯科、必要に応じて口臭外来などで相談することで、原因を特定し、適切なアドバイスを受けることができます。
自分自身の体と丁寧に向き合い、内側から整えていくことで、不安を安心に変えていきましょう。健やかな体は、きっと自信に満ちた明るい笑顔と、爽やかな吐息を運んできてくれるはずです。

(株)いいの製薬 代表取締役。歯を磨いても口臭がして、思いっきり笑顔で会話できない。そんなお悩みの方に、日本初の<喉口臭®>を提唱して商品をお届けしています。喉口臭®とは、舌ブラシでは磨けない口の奥の汚れが口臭の原因になっている、あたかも喉から臭う口臭のことです。お口の浄化と口臭の予防ができる「ルブレン」お届けします。(日本口臭学会正会員|未病産業研究会会員)


