NHKためしてガッテンで特集された臭い玉(膿栓)を解説します。くしゃみをすると白い塊が口から出てきた。そんなことありませんか?それは臭い玉(膿詮)かもしれません。最近、有名になりましたが、NHKのためしてガッテンにて「奇妙な玉!謎の玉!」として分かりやすく特集されました。正しい専門用語では膿栓(のうせん)ですが、広く臭い玉(においだま、くさいだま)と呼ばれています。
ここでは、臭い玉(膿詮)についてわかりやすく解説します。
記事の執筆者

(株)いいの製薬 代表取締役。歯を磨いても口臭がして、思いっきり笑顔で会話できない。そんなお悩みの方に、日本初の<喉口臭®>を提唱して商品をお届けしています。喉口臭®とは、舌ブラシでは磨けない口の奥の汚れが口臭の原因になっている、あたかも喉から臭う口臭のことです。お口の浄化と口臭の予防ができる「ルブレン」や、口臭自体を除去する元医薬品の「ルブレンナイト」をお届けします。(日本口臭学会正会員|未病産業研究会会員)
目次
臭い玉・膿詮
臭い玉・膿詮の呼び方
米粒のような形をしていますが、これを潰すと凄く臭いので「臭い玉」と呼ばれるようになりました。
- 【正式な呼び方】膿栓(のうせん)、扁桃栓子(へんとうせんし)、扁桃結石(へんとうけっせき):特に石灰化して固くなったもの
- 【俗称】臭い玉(においだま、くさいたま)、匂い玉(においだま)、臭玉(くさだま)
臭い玉<膿栓>はどこに出来るのか
では、臭い玉はどこに出来るのでしょう。それは「扁桃」です。昔は「扁桃腺」と言っていましたが今は「扁桃」と言うそうです。扁桃の場所は・・・口を開けると両脇に見え、臭い玉は、扁桃のへこんだ部分に入っています。
臭い玉<膿栓>の塊は何?
- 臭い玉(膿詮)は、お口の汚れや免疫細胞の死骸が固まったものと言われます。
- 固まらずに汁のようになっているものは「膿汁」と呼ばれます。
臭い玉<膿栓>が、病気の原因になる時
臭い玉が少し出る程度であれば病気ではないために、本人の気分以外には問題にはなりません。しかし、細菌と免疫細胞の戦いが長く続くと、「慢性扁桃炎」となり、膿栓が出来続ける状態が続きます。この長い戦いにより、司令官であるT細胞は疲れ果ててしまいます。 結果として、T細胞は異常なな司令を出してしまい、免疫細胞が体中を攻撃してしまうことがあり、様々な病気の原因になることがあります。
臭い玉<膿栓>の原因
お口は様々な原因で汚れが発生しやすい場所で、朝のお口の細菌量は、糞便の10倍と言われるほどです。細菌は扁桃にたどり着くと攻撃を始めます。しかし、T細胞が様々な免疫細胞に司令を出し、細菌に反撃します。 こうした戦いの結果、死骸となって固まって、臭い玉になります。
飲食による汚れ
毎日の食事は、お口の細菌の栄養源にもなります。磨き残しがあることで、細菌が繁殖しやすくなります。注意点は、ミント系や泡立つ歯磨き粉を使っている場合には、磨いたつもりになりやすく、歯磨きの時間が短くなりがちです。むしろ歯磨き粉をつけずに、歯ブラシに水をつけて歯磨きをすると、長時間しっかり磨くようになり効果的です。
外からの細菌の侵入
コロナの感染で話題になりましたが、顔を触る回数が多く、目・鼻・口を触る接触感染がおこります。
口呼吸
細菌やウィルスなどの異物は鼻呼吸をしていると、鼻の中で捕獲されて体内に入りにくい仕組みになっています。しかし、口呼吸によって、ダイレクトに口や肺に進入されてしまいます。さらにお口が乾燥することで、細菌の繁殖が進みます。
口腔粘膜の剥がれ
口はダメージを受けにくいように多重構造の粘膜でおおわれ、毎日新しく生まれ変わります。その代わりに古い粘膜は口の中に剥がれ落ちてしまうのです。これがタンパク質のため、細菌の餌になってしまいます。
唾液の量・質の低下
唾液は「洗い流す」役割を持っています、口に剥がれ落ちた口腔粘膜や食べ残しなども、唾液が正常に分泌されていれば洗い流されます。しかし、年齢や薬の副作用で唾液が少なくなると、洗い流す力もなく、口の汚れが溜まってしまいます。また、唾液の成分には免疫機能がありますが、機能が落ちてくることもあります。唾液は量と質の両方が必要なのです。
危ないセルフケア
自分で臭い玉(膿詮)を取りたくて、失敗している方が多くいらっしゃいます。穴が広がると戻りにくく、臭い玉(膿詮)が溜まりやすくなります。逆効果ですので、セルフケアは危ないです。
臭い玉(膿詮)を綿棒で取って失敗
ズボッと中に入ってしまい、取れなくなった
(女性 37歳 主婦 岩手県)

無理して取ろうとすると後々悪化していく
(男性 31歳 会社員 大阪府)

日常・仕事中など喉に異物感を感じ臭い玉が口の中から出てくることが一番困ります。やはり周りの目も気になるので、ポケットティッシュなどが手元にない時は最悪です。
喉に異物感があるのを何度か経験しているので、臭い玉が口の中にあるなっと思い、色々して取ろうとしたのですが取れそうで取れません。鏡で見ても白い異物は見当たらないのでちょっと奥の方かなと思い、近くにあった綿棒を使い傷つけないようにして取ろうと試みました。
結果、綿棒では取れませんでした。ですが「おえ~」となった際に出てきました。
臭い玉(膿栓)ができやすい方は経験したことがあると思うのですが、喉に異物感があるのを感じ、うがいなどをするがまだ取れないので綿棒で試みて取れることもあります。しかし、それは鏡で見える範囲での話で、それ以外で無理して取ろうとすると後々悪化していくこともあります。
私自身そうでした。無理して綿棒で取ろうとしていたせいで喉を傷つけ、さらには臭い玉をできやすくして、毎日の日常に気を使いながら生活しなくてはいけなくなります。
調子に乗って強く押しすぎてしまいました
(女性 30歳 会社員 東京都)

臭い玉(膿詮)を歯ブラシで取って失敗
何度もいじくり穴が広がった
(女性 26歳 会社員 和歌山県)

暫くの間口の中が痛くて食事の時にも影響が
(女性 36歳 主婦 埼玉県)

歯ブラシの毛先で取るには時間もかかるし喉も傷つけてしまい、暫くの間は口の中が痛くて食事の時にも影響がありました。その後、臭い玉の出来る頻度が多くなり、以前は10日おきくらいだったのが歯ブラシ作戦の後は毎日、臭い玉が出没するようになり臭い玉の数も多くなりました。ネットで歯ブラシ作戦を見た時も「お薦めはしません」とあったのに・・・今は後悔しています。
歯ブラシは傷がとても付きやすく、治るのに時間がかかった
(女性 40歳 会社員 神奈川県)

新しい臭い玉ができてしまって前よりも症状がひどい、数も多く
(男性 40歳 会社員 千葉県)

臭い玉が喉の奥にあるせいで取るまでに時間がかかり、喉に長時間も歯ブラシを当てていたこともあり、喉を傷つけてしまいました。また取れた部分もあったのですが完全には取りきることができずに、また傷つけたこともあって、新しい臭い玉ができてしまって前よりも症状がひどくなってしまい、数も多くなってしまいました。
臭い玉(膿詮)を耳かきで取って失敗
穴を少し広げてしまったようでした
(男性 49歳 会社員 福岡県)

以前よりも臭い玉が出来やすくなってしまった
(女性 28歳 会社員 大阪府)

炎症か細菌感染を起こしていた可能性
(女性 38歳 主婦 愛知県)

耳かきで臭い玉は取れず、結局諦めました。その後しばらくのどがイガイガするような、腫れぼったいような違和感が続きました。微熱もありだるく、仕事に行くのがとても辛い日が続きました。忙しいので病院に行けず(行って診断を受けても休むことができないので、あえて行かなかったというのもあります)辛い日々でしたが、いま思うと炎症か細菌感染を起こしていた可能性が高いです。運よく自然に治りましたが、場合によれば危険な状態になっていたかもしれないので、自力で無理に取ろうとするのは避けた方がよいと思います。
そのまま扁桃炎になってその日の晩に高熱
(女性 41歳 主婦 神奈川県)

何度も無理やり扁桃の臭い玉のあるあたりを押していたら、喉が赤くなってしまい、その日は諦めました。しかし翌朝になってひどい喉の痛みで目が覚め、鏡で喉の奥を覗いてみたら前日に臭い玉を取ろうと無理をした場所が赤く腫れて、それが原因でその場所にばい菌がはいってしまったらしく、そのまま扁桃炎になってその日の晩に高熱を出してしまいました。耳鼻科に行ったら先生にこっぴどく叱られてしまいました。
臭い玉<膿栓>の予防法
鼻呼吸で口の乾燥を防ぐ

鼻が悪い場合には耳鼻咽喉科での治療が必要ですが、以外にパソコンやスマホを見ているときに口が開いている方も多いです。日頃から口呼吸にならないように注意してください。ためしてガッテンでは、お口の運動を行うことで、口が閉まりやすくなると紹介されていました。また、顔を触る回数が多いと、細菌が口から入りますので、注意しましょう。これはコロナ対策と同じです。
マスクで口の乾燥を防ぐ

コロナの流行で、外出時にはマスクをしていますが、家でも口呼吸になる方は、マスクで口の乾燥を防ぎましょう。寝るときに口が開いているケースも多いので、寝ている間のマスクもご検討下さい。
加湿器を使って口の乾燥も防ぐ

加湿器を使って適度な湿度を保ちましょう。夜中に口が開いたままになる方も寝室での加湿器をご検討下さい。ただし、湿気がこもりすぎるとカビの原因になりますので、使用方法にはご注意下さい。
食事は1日3回取って、お口をきれいにする

朝食や昼食を抜く方がいますが、それ、口臭の原因になることをご存知ですか?食事では口を動かし唾液がどんどん出てきますので、それまでに溜まった汚れも洗い流してくれます。実際、食事の直前が一番口臭が悪化する時間帯です。食事を抜くということは、そのまま口が汚れたままになります。
サラサラ唾液が出るようにマッサージをする

高血圧や精神系の薬などには口渇という副作用があることが多いです。年齢のせいで唾液が少なくなるというよりは、年齢とともに薬を飲むようになり副作用で唾液が出なくなっている方は多いです。薬は勝手にやめられませんので、物理的に唾液腺をマッサージしてサラサラした唾液でお口をキレイにしましょう。
参考:唾液を出して口臭予防!「いいの式唾液腺マッサージ」で一気に唾液腺を刺激しよう!
ストレス・緊張を和らげて、サラサラ唾液が出るようにする

唾液には2種類あります。リラックスしているときにでるサラサラ系の唾液と、ストレスや緊張しているときにでるネバネバ唾液です。ネバネバ唾液には、口の汚れを洗い流す機能が弱いので、サラサラ唾液が出ることが大切です。日中にストレスや緊張する時間が多い方は、口がいつもネバネバして口腔環境が悪化していきます。ストレスや緊張はどうしても避けられない場合が多いので、そのあとにリラックスできる時間を作りましょう。または、唾液腺をマッサージしてください。
免疫力が落ちないように睡眠不足を解消する

体の免疫機能が落ちると、どうしても悪玉菌に対抗できず、口内環境が悪化してしまいます。免疫が落ちる大きな原因は睡眠不足です。不規則な生活リズムを見直して、なるべく早く寝てください。寝ない人ほど、夜遅くに食事をしたり、食生活自体も乱れますので、口臭だけでなく体全体も不調を起こしてしまいます。
お役立ちグッズ
歯を磨いても奥から臭う【喉口臭®】の商品
臭い玉や舌苔など口の奥が汚れているために、あたかも喉の奥から臭うことを、いいの製薬では【喉口臭®】と日本で初めて名付けました。
ルブレン(洗口液タイプ)
その他の臭い玉の取り方で失敗しているケースはこちらにまとめました
綿棒で臭い玉を取る | 歯ブラシで臭い玉を取る |
指で臭い玉を取る | 耳かきで臭い玉を取る |
シリンジで臭い玉を取る | ピンセットで臭い玉を取る |
ウォーターピックで臭い玉を取る | シャワーで臭い玉を取る |

(株)いいの製薬 代表取締役。歯を磨いても口臭がして、思いっきり笑顔で会話できない。そんなお悩みの方に、日本初の<喉口臭®>を提唱して商品をお届けしています。喉口臭®とは、舌ブラシでは磨けない口の奥の汚れが口臭の原因になっている、あたかも喉から臭う口臭のことです。お口の浄化と口臭の予防ができる「ルブレン」や、口臭自体を除去する元医薬品の「ルブレンナイト」をお届けします。(日本口臭学会正会員|未病産業研究会会員)