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Column

コラム

ルブレン実験室

フランス海岸松樹皮エキス

大航海時代からの物語

ルブレンには、フランス海岸松樹皮エキスが配合されています。この成分の物語は、400年前の大航海時代にさかのぼる物語です。

先住民「ここは、カナタ(村)です」

French explorer Jacques Cartier

フランスの冒険家がやってきて聞きました。 「ここは、どこですか?」 先住民は言いました。 「ここは、カナタ(村)です」

先住民は自分の村を紹介したはずなのに、国の名前と勘違いしたようです。そのため国全体を表すカナダの語源になったのです。その勘違いしたフランスの冒険家がジャック・カルティエと言います。

彼は合計3回も北アメリカ大陸を冒険し、カナダ植民地の基礎をつくった人物です。現在もカナダのケベック州はフランス語圏です。その中でもモントリオールには彼にまつわる地名がたくさんあります。ジャック・カルティエ川など。

大航海は病気との闘い

大航海とは船の上でずっと食事をするため、栄養が足りません。何の栄養が足りないか分からないままなので、病気になります。最も恐れられたのが壊血病です。皮膚も体内も壊れていく病気です。

壊血病の主な原因はビタミンCの不足です。しかし、この関係が分かったのは、驚くことに1932年です。約400年間も原因が分からず、多くの死者を出しました。北アメリカを冒険していたジャック・カルティエは1534年~42年ごろに活躍していたため、そのような知識もありません。

全滅の危機、冒険家ジャック・カルティエ船団

凍結する河

現在のカナダ・ケベック州にあり、大西洋と五大湖を結ぶセントローレンス川を進んでいる時、河川が凍結してしまいました。「ケベック」とは現地の先住民の言葉で「狭い水路」という意味です。セントローレンス川がまさに狭くなる場所で凍り付いてしまったのです。1534年11月の半ばに身動きができなくなった彼らは、翌年4月15日まで身動きできず越冬することになります。 ちなみに、大航海時代でもちょこちょこ港に寄って、新鮮な食べ物を食べていれば、自然とビタミンCが補給されるのですが、凍結した川ではどこにも行けません。 新鮮な食糧もなく、大半の船員が壊血病にかかり倒れます。110名中、25名が死亡、命の希望がない者が40名強、残りも3〜4名を除いて全員が病気にかかり、全滅の危機に陥ってしまいました。実際の航海日誌には、次のように当時の悲惨な様子が描かれています。

ある者たちは自分の体を支えていられなくなり、脚がむくんで腫れ上がり、筋は縮んで炭のように黒ずんでくるばかりか、ある者たちの場合は、脚全体に紫色の血の斑点が現れるのであった。次いでその病気は腰から腿、肩から腕・首へと広がって行った。そして病人はみな口が臭くなり、歯茎が腐ってしまうので、歯の根まで膿が廻り、歯はほとんどみな抜け落ちてしまうのだった。 引用:大航海時代叢書〈第II期 19〉フランスとアメリカ大陸 1 ジャック・カルチエ, アンドレ・テヴェ p109

3隻の船で冒険していたのですが、そのうちの1隻などは病人が多すぎて、他人のためどころか自分のためにも飲水を樽から取り出すこともできないほどの状態に。また、誰かが死亡しても、凍った土を掘り返す体力もないため、雪に埋めるのがやっと。全滅を待つのみとなりました。

先住民がくれた「アヌダの木」で命をつなぐ

写真:大航海時代叢書〈第II期 19〉フランスとアメリカ大陸 1 ジャック・カルチエ, アンドレ・テヴェ p116

しかし、同じ病気にかかっても、回復している現地の住民を目撃します。その秘密を聞き出すと「アヌダ」という木の葉と樹皮を煮汁にして1日おきに飲むとのこと。早速、作ってみますが、みんなが怪しんでしまい、病人の中で試してみたのは1〜2名しかいなかったのです。ところが、2〜3日ですっかり回復してしまったものだから大変。今度は「誰が先に飲むか」で殺し合いが起こりそうなほど殺到してしまったのです。結果として、1週間で病人は全員が健康を取り戻すほどの効果を発揮しました。

航海日誌には、医学で有名な大学の先生が集まって、国中から薬を集めたとしても、このアヌダの木が1週間でもたらした治療にはかなわない、と書かれています。

この奇跡の飲み物の記録は、ジャック・カルティエの航海日誌に記載され、400年後に、ある研究者に注目されることになるのです。 奇跡を生んだ「アヌダの木」とは何なのか?

参照:大航海時代叢書〈第II期 19〉フランスとアメリカ大陸 1 ジャック・カルチエ, アンドレ・テヴェ 岩波書店

アヌダとは松の木のこと

松の皮

400年の時を経てカナダのケベック大学客員教授ジャック・マスケリエ博士が、ジャック・カルティエが残した航海日誌に注目します。そしてアヌダの木とは「松」であることを突き止めました。その後、フランスのボルドー大学教授になった博士は、フランス南西部ランド地方に広がるフランス海岸松から高濃度エキスを抽出することに成功しました。

ナポレオン3世が植林したランド地方の松からエキスを抽出

ナポレオン3世

もともと砂漠地帯だったフランス南西部のランド地方に、ナポレオン3世が防災用に松を植林して広大な森になっていました。その広さは240万エーカー。現在もヨーロッパ最大の海岸に面した松林となっています。

そして、年間の降雨量が少なく紫外線の強い砂漠地帯だったため、植林された松は根が地中深くまで伸び、身を守るために通常の松の約2倍もの厚さの樹皮を持つようになりました。この分厚い樹皮から高濃度でエキスを抽出した成分が、フランス海岸松樹皮エキスです。

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